ビザ（査証）と在留資格は、どちらも外国人が日本に滞在するために必要なものですが、その役割とタイミングが異なります。
ビザ（査証 – Visa）
ビザは日本に入国する前に、海外にある日本の大使館や領事館で発給される「入国許可の推薦状」のようなものです。
日本への入国希望者が、日本でどのような活動をするのか、入国条件を満たしているかなどを審査した結果、「日本に入国しても問題ない」と日本政府が示すものです。
パスポートに貼付されるシールのような形で発行されます。
ビザには、短期滞在、就労、留学、家族滞在など、様々な種類があり、渡航目的に応じたビザを取得する必要があります。
ビザは、あくまで日本に入国するためのもので、入国後の日本での滞在を保証するものではありません。
A visa is like a “letter of recommendation for entry permission” issued by Japanese embassies or consulates located overseas before you enter Japan. It is an indication from the Japanese government, based on the examination of what activities a person wishing to enter Japan will engage in and whether they meet the entry requirements, that “there is no problem with this person entering Japan.” It is issued in the form of a sticker that is affixed to your passport. There are various types of visas, such as for short-term stay, work, study, and family stay, and you need to obtain a visa that corresponds to your purpose of travel. A visa is solely for the purpose of entering Japan and does not guarantee your stay in Japan after entry.
在留資格（ざいりゅうしかく – Status of Residence）
在留資格は外国人が日本に合法的に滞在し、特定の活動を行うための「許可」です。
日本の空港や港で入国審査を受け、上陸許可が与えられる際に決定されます。
在留資格は、日本での活動内容に応じて、教授、芸術、留学、就労、日本人の配偶者等、永住者など、多くの種類があります。
在留資格は、日本に入国した後の、日本での活動範囲や滞在期間を定めるものです。
中長期の在留資格を持つ外国人には、「在留カード」が交付されます。
A status of residence is a “permit” for foreign nationals to legally reside in Japan and engage in specific activities. It is determined when you undergo immigration inspection at a Japanese airport or port and are granted landing permission. There are many types of statuses of residence, depending on the activities you will be undertaking in Japan, such as professor, artist, student, worker, spouse of a Japanese national, permanent resident, and others. A status of residence defines the scope of activities you can engage in and the period of time you can stay in Japan after entering the country. Foreign nationals with mid- to long-term statuses of residence are issued a “residence card.”
まとめ
ニュースなどで「留学ビザ」や「就労ビザ」という言葉が使われることがありますが、これは一般的に、その活動内容に対応する「在留資格」を指していることが多いです。厳密には、ビザは入国前に取得するものであり、入国後に許可されるのが在留資格となります。
ビザという言葉を使っていても入国用のものを指している場合と在留資格をさしている場合があります。
