独学太郎

被害者と身分上ないしは生活関係上一体をなすとは、被害者側の過失を考慮して過失相殺をされるときに使われる考え方です。身分上とは結婚していたりすることで、生活関係上一体をなすとは内縁の関係だったりすることをいいます。このような「被害者」が損害賠...

まず使用者責任とは、労働者が仕事中に不法行為によって第三者に損害を与えた場合、労働者だけでなく使用者も賠償責任を負う可能性があることを指します（民法715条1項）。 この場合、損害の公平な分担という観点から、使用者と従業員の間でも損害の全部...

「未成年者が責任能力を有する場合であつても、監督義務者の義務違反と当該未成年者の不法行為によつて生じた結果との間に相当因果関係を認めうるときは、監督義務者につき民法七〇九条に基づく不法行為が成立する。」という判例があります。相当因果関係とは...

貸借契約を全体としてみてとは賃貸人と賃借人との契約も考慮して不当利得に該当するかどうか考えるということです。以下の判例を見ていきます。 「甲が建物賃借人乙との間の請負契約に基づき建物の修繕工事をしたところ、→甲(請負人)が乙(賃借人)との間...

代位行使は場合によってはできることが判例で示されています。原則としては遺留分侵害額請求権の代位行使はできません。遺留分減殺請求権は、遺留分権利者が、これを第三者に譲渡するなど、権利行使の確定的意思を有することを外部に表明したと認められる特段...

（最高裁平成１１年１１月２４日判決）からです。 「不法占有によって抵当不動産の交換価値の実現が妨げられ、抵当権者の優先弁済請求権の行使が困難になるような状態があるときは、抵当権者は、占有者に対し、抵当権に基づく妨害排除請求として、上記状態の...

まず民法177条では、不動産物権変動は登記がないと「第三者」に対抗することができません。その「第三者」とは、当事者やその包括承継人以外の者で、登記の欠缺を主張する正当な利益を有する者を指します。したがって登記の欠缺を主張する正当な利益を有し...

まず土地賃借権とは賃貸借契約に基づき賃借人が土地を使用収益できる権利のことです。土地を借りて使う権利のことですね。土地賃借権の取得時効は、善意かつ過失なしで占有した場合には10年（短期取得時効）、それ以外の場合には20年（長期取得時効）かか...

自筆証書遺言とはいわゆる一般的な遺言書で自分で書く遺言のことです。公正証書遺言とは公証役場で公証人と公証人とは別に証人2人の前で口頭で遺言を述べ公証人が書く遺言のことです。秘密証書遺言とは内容を秘密にして公証役場で公証人と公証人とは別に証人...

法定代理人とは代理権が認められている者のことです。親権者：未成年の親権を持つ人物で、婚姻関係にある父母は親権者として当然に法定代理人になります。父母が離婚した場合は、協議または裁判手続を経て片方が親権者となります。成年後見人：親族などが家庭...