履行不能と債務不履行の違いとは

「履行不能」は債務不履行の一種です。
債務不履行には他に「履行遅滞」と「不完全履行」があります。
「履行不能」とは履行が不可能なこと。
「履行遅滞」とは履行が遅れること。
「不完全履行」とは履行が不完全であることです。一部だけ履行とかです。

賃貸借契約の判例では「履行不能」という言葉が使われています。
賃貸借が賃借人の債務不履行を理由とする解除により終了した場合、賃貸人の承諾のある転貸借は、原則として、賃貸人が転借人に対して目的物の返還を請求した時に、転貸人の転借人に対する債務の履行不能により終了する。

債務の履行不能と債務不履行は一見同じように見えますが、債務不履行であれば履行遅滞や不完全履行という意味も含まれてしまうため、履行不能が適切となります。

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