警察的措置とは

薬局距離制限事件の判例に出てくる言葉です。


職業の許可制についても一律の規準をもって論じがたいが、一般に許可制は「狭義における職業の選択の自由そのものに制約を課するもので、職業の自由に対する強力な制限であるから、その合憲性を肯定しうるためには、原則として、重要な公共の利益のために必要かつ合理的な措置であることを要し、また、それが消極的、警察的措置で有る場合には、よりゆるやかな制限である職業活動の内容及び態様に対する規制によっては右の目的を十分に達成することができないと認められることを要する。」

どういう意味かというと公衆の安全のための最低限度の措置という意味です。
消極的とほぼ同じ意味の言葉ですね。
判例が言っていることをわかりやすく解釈すると。
・許可制は強い制限だよ。
・だから消極的な理由で許可制にしたんだったら、もっとゆるい制限で制限の目的を達成できないときに限られるよ。許可制でないゆるい制限で目的が達成できるのならそっちにしてね。
ということです。

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京都安心行政書士事務所

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・行政書士(日本行政書士会連合会登録/京都府行政書士会所属)・ファイナンシャルプランニング技能士3級(資産設計提案業務)・宅地建物取引士試験合格

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